南シナ海黄岩島を埋め立て、軍用滑走路も建設

 香港紙サウスチャイナモーニングポスト25日、中国の軍事情報に詳しい海事専門家の話として、中国が今年に入り、南シナ海黄岩島(スカボロー礁)周辺を埋め立てを始めたと報じた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

 滑走路を建設していると報じた。滑走路1本、哨戒施設などを建設し、フィリピンなど各国が領有権を主張する南シナ海で、中国空軍の活動範囲を広げる目的があるとみられる。

 中国は南シナ海の永暑礁(ファイアリー・クロス礁)などにも軍用滑走路を建設済み。専門家は、黄岩島の施設が完成すると、南シナ海での中国の制空権がさらに拡大するとみている。

 25日付香港星島日報によると、中国外交部の華春瑩副報道局長は、同紙の報道内容について「聞いていない」と述べた。

 ただ、米国とフィリピン軍機が黄岩島周辺を飛行したとの報道については「各国は国際法に従い、正常に飛行する権利がある。米国とフィリピン機の飛行は、黄岩島の空域外であり、おかしなことはない。大げさに騒ぐのは異常で、動機を疑う」などと述べた。

(参考)http://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/4-04252016104157.html

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