長江三峡ダム(湖北省宜昌市)は24日午前8時、下流への放水量を流入量を上回る毎秒1万4000立方メートルに拡大した。新華網が24日伝えた。 洪水時、ダムに調節機能を発揮させるため、上流の水をより多く受け入れられるよう、ダムの水位を下げるのが目的。長江洪水防止・干ばつ対策指揮部は、今年、長江中・下流域で大洪水が起きる可能性が高いとみている。洪水対策用の水位である標高145メートルまで引き下げる。
同指揮部は23日、長江中・下流の水位が上昇を続けており、現在の水位が、大洪水が起きた1998年の同時期を超えたことを明らかにした。同省武漢市漢口地区の水位は、4月としては過去最高記録を更新した。
同ダムは22日夜から放水量の増加を始め、流入量の毎秒1立方メートルを上回る1万3000立方メートルに拡大。24日はさらに放水量を増やした。
長江流域は今年春以降、流域の降水量が多く、本支流の水量が拡大。上流域の水量は、平年の平均値を大きく上回っている。
(参考)http://news.ncnews.com.cn/ncxw/jrnc/2016-04/24/content_1561177.htm