違法ワクチン流通事件で、202人を拘束

 李克強首相は13日、国務院(内閣)常務会議で、適切に保管されていないワクチンが中国全土で流通していた事件に関し調査報告を受けた。14日付北京晩報が伝えた。

 それによると、全国で刑事事件として192件が立件され、202人が拘留された。また、国家食品薬品監督管理総局、国家衛生計画生育委員会など中央政府機関と、山東省など17省(自治区、直轄市)の地方政府の担当官357人が、免職・降格などの処分を受けた

 国務院の報告は「中国のワクチンの管理体制は全体として信頼できるが、今回の違法ワクチン取引は、制度に重大な漏れがあることも明らかにした」と指摘した。今回の違法ワクチンの取引額は9000万元(約15億円)に上った。

 英BBC放送によると、今回、違法取引の対象になったのは、狂犬病、B型肝炎用のワクチンや、水ぼうそうの不活性化ワクチン、抗狂犬病ウイルス免疫グロブリン(RIG)など。

 世界保健機関(WHO)は「中国のワクチンは、中国政府行っている接種は安全だが、民間市場のワクチンには基準に達しないものがある」と指摘している。

(参考)http://news.hexun.com/2016-04-14/183317660.html

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