中国中央テレビ局は20日、台湾で1月16日行われた総統選挙で、独立志向の最大野党、民主進歩党(民進党)の蔡英文(ツァイ・インウェン)主席が大勝後、福建省アモイ市駐屯の第31集団軍が大規模な実弾上陸演習を行ったと報じた。台湾紙・旺報は、台湾独立志向をけん制する政治的なシグナルだと伝えた。
同局の報道では、水陸両用突撃車がロケット砲の援護のもと、揚陸艦を離れて海岸に向かったり、武装ヘリコプター多数が敵陣を攻撃する間、装甲車両が煙幕の中を突撃したりする模様が映された。
旺報によると、中国本土の各メディアも21日、同局の報道を引用。「演習地区の地形は、台湾の予定上陸地点と酷似している」として、今回の演習は台湾独立を想定したものだと報じた。
台湾関係の事務を担当する国務院(内閣)台湾事務弁公室の前副主任で、解放軍少将の肩書を持つ、王在希氏は「軍事演習は定例のもので、台湾の選挙にわざと合わせた訳ではない。しかし、メディアがこの時期に放送したのは意図的で、台湾独立派に対し『ほどほどにせよ』と伝えたかったのではないか」と述べた。
ただ、台湾国防部の幹部は22日、「中央テレビ局の番組は、2015年の各種演習の画面をつなぎ合わせたもの」と述べ、総統選後に大規模演習が行われた形跡はないとの見方を示した。
(参考)http://www.chinatimes.com/newspapers/20160122000841-260301