タクシー1万台がスト、配車サービスに抗議

スマートフォンのアプリ使った配車サービス「専車」に抗議し、広東省深セン市でタクシー約1万台がストを始めた。スト参加のタクシーは全市の9割に上るという。当局が介入を始めたが、運転手側は状況が改善されなければ、ストを続ける方針を示している。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

「専車」の利用が拡大するにつれ、従来型のタクシーへの圧迫が強まっており、中国各地で運転手によるストが起きている。 深セン市では宝安国際空港や羅湖、皇崗の両出入境検査所、バスターミナルなどの交通の要衝では4日、タクシー待ちの長い行列ができた。道路を走行中のタクシーはほぼすべて、乗車を拒否している。

運転手側によると、配車サービスは行政の監督を受けないため、従来型のタクシーの営業に深刻な影響を与えており、やむを得ずストに踏み切った。行政も意見を聴くだけで、何も行動しないという。

深セン市内で「専車」の台数は、既にタクシーの数倍で、競争が激化している。中国のタクシーは請負制で会社に毎月、車両のリース料などを払う必要がある。「専車」はリース料などが必要ないため、タクシー運転手からの転身も相次いでいる。

(参考)http://boxun.com/news/gb/china/2016/01/201601050834.shtml#.VoseLxWLTIU

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