天津市浜海新区の天津港の爆発事故は12日、1カ月を迎えたが、現場では雨のたびに正体不明の化学品から白煙が上がるなど、周辺住民は不安を抱えながら生活している。警察が厳重な警戒を続ける中、事故の現状を伺い知ることは困難だ。香港蘋果日報が12日伝えた。
現場近くを通る「ライトレール」は運休が続いており、駅も破壊されたまま。爆心地から数キロ以内の商業地区は、ゴーストタウン状態が続いている。周辺の道路の交差点や、爆心地が眺められるビルは、それぞれに武装警察の詰め所が置かれ、パトロールカーの巡回も続いている。
爆心地から約1.2キロのマンション「万通新城」に住む男性は「爆発現場位では大量の化学品が残っており、雨が降るたびに火が上がる。成分が不明のスモッグも伴う」と話している。「万通新城」は封鎖を免れた数少ないマンションの1つ。窓ガラスや、エレベーターのドアが壊れるなどの被害が出たが、一部の住民が生活を続けている。
12日現在、事故による死者は165人で、なお8人が行方不明。233人が入院している。当局の試算では経済的な損失は700億元(約1兆3000億円)に上る。
被災した住宅は1万戸に及び、中高級マンションも多い。所有者の陳情の結果、当局は市価の1.3倍で買い上げる案を示している。
(参考)http://www.appledaily.com.tw/realtimenews/article/new/20150913/690584/