アフリカ豚コレラウイルスの検出相次ぐ 台湾当局が警告

 台湾中央災害即応センターは2日、中国から宅配便で送られたり、旅行客が携帯した豚肉加工品からアフリカ豚コレラ(ASF)ウイルスの検出が相次いでおり、台湾で感染拡大の危険が高まっているとして警戒を呼び掛けた。台湾・蘋果日報が同日伝えた。

 同センターによると、宅配便で送られた中国江蘇省産のポークジャーキーや、香港経由で台湾に到着した中国人旅行が持っていた黒竜江省産の豚肉ソーセージとハムからASFを検出した。いずれも中国で流行中のASFウイルスと遺伝子が一致していた。

 台湾で中国製の豚肉加工品からASFウイルスが検出された例は2018年10月から計36件。検出率は昨年10月の0.6%に対し、今年2月は8%、3月は3.9%と上昇が続いている。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国ではASFの感染拡大が続く中、遼寧省瀋陽市の家きん飼育場でこのほど、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の感染が確認された。瀋陽市当局は、家きん2万羽を処分。香港政府は、瀋陽市からの家きん肉と加工品の輸入を禁じた。

★参考情報★

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