米中貿易協議でUSTR代表、「やるべき事多い」 楽観論けん制

2019年2月28日貿 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が27日、米下院公聴会で米中貿易協議について「進展はあった。だが、まだやるべき事が多い」と証言し、楽観論をけん制した。(写真はVOAのキャプチャー)

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版によると、ライトハイザー代表は、中国側がさらに多くの米国製品を購入すると承諾したが、それだけでは貿易摩擦の解決にならないと指摘。中国は「重要な構造的な改革を行い、実行する必要がある」と述べた。代表によると、米政府は、知的財産権や技術移転問題をめぐり公平な競争環境が創造されるよう、中国に働きかけている。

 代表は「われわれは世界の誰とでも競争するが、ルールが必要だ。勝者を決めるのは市場であり、国家資本主義と技術の窃取ではない」と述べた。

 代表はその上で「一連の交渉だけで中国のやり方や米中関係を変えることはできない」と述べ、数週間内にあらゆる問題で米中が合意することはありえないとの見方を強調した。

★参考情報★

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