四川・自貢でM4.9地震、24人死傷 ガス採掘原因と住民抗議

 2019年2月26日貢四川省自貢市栄県で25日午後1時15分ごろ、マグニチュード(M)4.9の地震があった。現地でM4以上の地震は2日間で3回目。一連の地震で2人が死亡、12人がけがした。香港メディアの東網が同日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 地元住民は、政府が進めるシェールガス採掘と地震が関係していると主張。栄県政府を約1000人が取り囲んで抗議し、警官隊との衝突が起きた。その後、栄県政府は態度を軟化させ、ガスの採掘中止を宣言した。

 栄県では24日午前5時38分にM4.7の地震が発生し、震央付近では民家内で物が落ちるなどした。25日午前8時40分にもM4.3、午後1時15分にはM4.9の地震がそれぞれ起きた。死者2人は、街路を歩行中、落ちてきた民家のベランダの手すりが当たった。

 現地政府の25日の発表によると、倒壊した住宅は9世帯、損壊した住宅は1万0911世帯に上った。また、小型のダム5カ所で壁に亀裂が見つかったという。

 地震発生後、民衆多数が県政府庁舎前に集合。シェールガス開発が地震につながったとして、横断幕を手に抗議の言葉を叫んだ。地元住民によると、現地ではこれまでにもしばしば、シェールガス開発に反対する抗議活動が起きていた。

★参考情報★

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