機内で危険物が転倒し漏出 当局が東方航空に行政罰

 中国民用航空局はこのほど、航空機内で危険物が転倒して漏出した事故と安全に関する報告の遅れの2件について、中国の国有大手航空会社、中国東方航空に「警告」の行政罰を言い渡した。中国紙・新京報(電子版)が10日伝えた。

 同局によると、2018年7月、東方航空の上海・浦東発成都行きのMU5403便で、作業員が危険物をしっかり固定しなかったため、着陸後に転倒して中身が漏れ出た。「民間航空危険品輸送管理規則」は危険物について、飛行中には絶対動かさず、向きも変えないよう定めている。

 東方航空はまた18年11月、成都発上海・浦東行きのMU5037便で、操縦室のTCAS(空中衝突防止装置)の回避指示(RA)が作動したのに、同局への報告を怠った。同規則では48時間以内の届け出を義務付けているが、同航空が報告したのは143日後だった。

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