じん肺の元炭鉱作業員らがデモ 90年代に発破作業 警察と衝突、けが人も-深セン

 2018年11月9日塵じん肺に苦しむ湖南省の元炭鉱作業員ら数百人が7日、広東省深セン市で救済を求めるデモ行進を行、解散を求める警官隊と衝突した。警察は催涙ガスなどを使って鎮圧を図り、作業員側に多数のけが人が出たという。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が8日伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)

 元作業員は湖南省の耒陽、汨羅、桑植などの出身者で、1990年代に深センで発破作業に従事した。その後、肺病の一種のじん肺を発症、病状が深刻化して働けなくなった。
 デモ参加者は元作業員と家族で、生活や医療面での救済を求め、深セン市人力資源社会保障局から同市政府庁舎まで要求を叫びながらデモ行進した後、夜まで座り込みを行った。
 警官隊はデモ隊を解散させようと、唐辛子スプレーや催涙ガスを噴射し、元作業員らが咳き込んだり呼吸困難になったりした。家族の1人は「警察から鉄の棒で殴られた。唐辛子スプレーを噴射され我慢できないほど苦しかった」などと話している。

 RFAによると、じん肺は作業中の粉じんで発症し、根本的な治療法がない。中国には元出稼ぎ労働者を中心に約600万人の患者がいるが、賠償などを受けられたケースは少ない。

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