有害廃棄物処分場に反対 水源地汚染を懸念 広東・順徳で1万人デモ

2018年10月25日廃 広東省仏山市順徳区の杏壇鎮麦村で23日、有害産業廃棄物の処分場建設に反対する住民による大規模なデモが行われた。参加者は1万人上ったとみられる。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が24日伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)

 処分場は「グリーン工業サービスセンター」の名称で、完成後は1日400トンの産業廃棄物を処理できる。麦村は約1万5000人が暮らす人口の多い地区で、処分場は最も近い民家からわずか500メートル。周辺には魚の養殖池や河川があり、水源地からも2キロ以下だという。住民の1人は「当局は川の環境保護もできていない。危険度の高い処理場の管理などできない」と話している。 

 住民によると、参加者はプラカードなどを持ち同日夜までデモを続けた。暗くなると、ライトをつけたスマートフォンを高く掲げながら、処理場建設反対の言葉を叫んだ。

 住民は、当局の説明期間が短すぎることに反発。これまでも数百人規模のデモを繰り返したほか、署名活動を行って警察の取り締まりを受けた。
 当局の処分場建設の責任者は、有害廃棄物が化学品とは異なる上、輸送車両を密封するなど安全対策を行うと説明。有害物質が漏出する恐れはないと強調してるが住民は納得していない。

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