四川の観光地で大雪　行楽中の１千台立ち往生　チェーンの装備なし

　四川省カンゼ・チベット族自治州康定市政府によると、同省の観光地である康定市近くの折多山を通る国道318号線で2日夜、大雪が降り、行楽客らが乗ったバスや乗用車約1000台がで立ち往生した。中国新聞網が3日伝えた。（写真は中国新聞網のキャプチャー）

　立ち往生した約1000台は四輪駆動車ではない一般の乗用車とバスで、いずれもチェーンを携帯していなかった。カンゼ州と康定市の政府は緊急事態として、警察や防災担当部門などの約400人を出動させ、車の救助や誘導を行った。車内の行楽客や乗員に医薬品、酸素ボンベ、綿入りの衣服、食料などを配布した。

　交通警察は、新たに折多山に進入して来る車に康定市内に引き返すよう説得した。康定市の警察は、多数の車が市街地の入り口で滞留しないよう、ホテルなど宿泊施設への誘導を行った。

　カンゼ州の気象台にると、折多山付近では3日も大雪が続いたもようだ。