米中貿易戦に習主席が公式の場で初言及 毛沢東にならい「自力更生」呼びかける

 習近平国家主席は26日、黒龍江省ハルビン市を視察した際、米中貿易戦争について初めて公式に意見を述べ、「自力更生の道は悪いことではない」と語った。「自力更生」は、旧ソ連に依存せず自立を訴えた故・毛沢東主席時代のスローガン。習主席は、先進技術などの自主開発の必要性を訴えた。台湾・中央社が同日伝えた。 

 習主席はハルビン市で地元の機械メーカー、中国第一重型機械集団の工場を視察した。その際、米中貿易戦争に触れ「先進技術や基幹技術の取得がますます困難になっている。一国主義と貿易保護主義が高まりを見せており、われわれに自力更生の道を歩むことを迫っているが、悪いことではない。中国は最後には自国を頼みとする」などと述べた。

 ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、香港の中国専門家、林和立氏は「習近平氏は、就任以来最悪の時期を迎えて、反射的に毛沢東思想に教えを求めたのだろう」と話している。中国では米中貿易戦が始まってから政治指導者や知識人の間から、民営企業への管理強化や計画経済の必要性など左派的な主張が出始めた。

★参考情報★
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