トランプ米大統領は26日、米主催で開かれた国連安全保障理事会の大量殺傷兵器の不拡散について話し合う会議で、11月の米中間選挙に干渉するなと中国に異例の警告を行った。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が27日伝えた。
会議に出席していた王毅・中国外相は、各国順番で行われた発言の最後に、米国を名指しせず「われわれはいかなる国の内政にも干渉したことはない。いわれなき批判は受け入れられない」と述べ反論した。
トランプ大統領は、同日午前10時に開会を宣言し、米国を代表して発言。イランが中東にミサイルを拡散し、テロリズムを支持していると批判し、米国のイラン核合意離脱を弁護した。その後、一転して中国に対し中間選挙に干渉しないよう警告した。
さらにトランプ大統領は米CNNテレビに対し「中国は私を(中間選挙で)勝たせたくないと思っている。われわれは大量の証拠を持っている」と述べた。
同テレビは、トランプ大統領の発言について、2016年の米大統領選挙におけるロシアの干渉疑惑を薄める狙いがあると報じた。別の報道は、トランプ大統領が中国に対し一層強硬になることで、世界の二大経済大国がさらに大きな戦いに突入することになると懸念を示した。
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