湖北省安全生産委員会はこのほど、省内で今年夏、作業中に熱中症にかかる労災事故が2件発生、4人が死亡、5人が搬送されたとして注意を呼びかけた。香港のニュースサイト東網が5日伝えた。
同委員会によると、同省天門市の下水処理場で今年7月18日、作業員2人が沈殿池で保守作業中、高温と汚泥の有毒ガスが原因で失神。助けようと沈殿池に入った同僚3人も気を失って倒れた。5人のうち4人が死亡、1人が病院で治療を受けた。8月6日には、廃油のリサイクル工場で、高温と風通しの悪さのため4人が倒れ病院に運ばれた。
同委員会は、両事故について企業の防護措置が不十分だったと指摘。高温期は体力の消耗が激しく、別の事故に結びつく恐れがあるとして警戒を求めた。
今年夏は各地で高温となり、北京市では10月まで暑い日があるとの指摘がある。同市の朝陽病院の医師は「重い熱中症は死亡率が50%を超える。めまいや吐き気、体温が40度を超えたら直ちに受診するべきだ」と話している。
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