当局が暴力的な火葬強要 民家からひつぎ押収 墓の掘り返しも 住民反発-江西

 2018年8月1日江香港紙・星島日報(電子版)によると、江西省各地で今年夏以降、当局による住民への火葬の強要が行われている。警察官らが出動して、民家から土葬用のひつぎを押収したり、土葬墓を掘り返して遺体を火葬し直すなど強硬手段も執られ民衆の反発を買っている。中国最高検察院の機関紙・検察日報は、粗暴な違法行為だとして批判し、直ちにやめるよう求めた。(写真は星島日報のキャプチャー)

 検察日報によると、一部地区では民家から押収した多数のひつぎを空き地に並べ、ショベルカーを使って壊すなどの見せしめを行った。中国では一部で生前にひつぎを用意する習慣があり、当局によるひつぎの押収は、高齢者の感情を傷つけている。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、同省の政府職員が民家に押し入り、遺体を運び去って火葬にする映像がネット上に投稿されている。

 江西省吉安市政府は先ごろ、今年9月1日からの火葬100%を目標に掲げ、違反者に対し墓の破壊、遺体の掘り出し、強制的な火葬を実施すると通知した。

 海外の中国語ニュースサイト博訊新聞網によると、31日午後2時半ごろ江西省吉安市公安局庁舎から出火し約400平方メートルを焼いた。けが人はなかった。出火原因は不明だが、火葬強要に反発した民衆が放火したとのうわさが出ている。

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