吉林省食品薬品監督管理局は19日、大手製薬会社、長春長生生物科技(吉林省長春市)が製造したジ
フテリア・百日咳・破傷風の三種混合ワクチンの品質が基準に達していなかったと発表した。同社は15日、狂犬病ワクチンの製造データを偽造していたとして国家食品薬品監督管理局に生産中止を命じられ、医薬品の製造・品質管理基準(GMP)適合の認証を取り消されたばかりだった。香港紙・蘋果日報(電子版)が23日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

国家食品薬品監督管理局によると、低品質の三種混合ワクチンは既に約25万3000本が山東省に向け出荷済みで、その後の具体的な販売先は分かっていない。長春長生生物科技に対しては、警察も捜査を始めた。香港のニュースサイトの東網によると、三種混合ワクチンに関しては、別の製薬会社の武漢生物制品研究所(湖北省武漢市)も品質が基準に達しない製品約40万本を主に河北省と重慶市に販売し、同局が昨年11月に摘発した。
中国本土では自国製ワクチンへの不信感から、子どもへの接種をわざわざ香港で行うケースも出ている。
中国紙・人民日報も批判の記事を連日掲載。狂犬病はワクチンを接種しなければ致死率100%の病気であり、三種混合ワクチンの品質が低いと子どもに障害が出たり死亡する場合があるとし、「ワクチンの不正は、殺人と同じ」と断じる専門家の意見を掲載した。
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