中国中央人民ラジオ局の報道によると、広東省深セン市の地下鉄10号線の建設現場で10日午後8時ごろ、作業員が駅出入り口の施工中、直径800ミリの水道管を誤って破壊し、周辺地区で断水した。同地下鉄6号線と10号線の工事現場では5~7日、作業員が送電ケーブル計7本を切断し、広い範囲で停電が起きたばかりだった。
地下鉄会社の深セン地鉄集団によると、10日の水道管破壊後、水道会社が急行し修理に当たった。また、事故を起こした建設会社が給水車10台を派遣し、周辺住民らに水を供給した。
深セン地鉄集団によると、6号線と10号線はそれぞれ別の大手建設会社が元請となり工事を進めている。施工と管・ケーブルの移設担当者間の連携が不十分だったことや、作業員のミスが事故原因とみられる。
深セン地下鉄の工事現場では2015年からこれまで、送電ケーブルの切断事故が35回起きている。深セン市経済信息化委員会は先に会議を開き、管やケーブルの破壊事故を防ぐよう指示したばかりだった。