米国や東南アジアの衛星通信システムに中国発のハッカー侵入 シマンテック社が指摘 安全保障 2018.06.21 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、セキュリティソフトウェアの開発会社、シマンテックは19日、米国や東南アジア各国の衛星通信システムに、中国のコンピューター発のハッカーが侵入したと発表した。国家レベルの、スパイ活動を目的とした侵入だったのは明らかだという。(写真はVOAのキャプチャー) ハッカーによる攻撃で、衛星の位置の変更やデータ送信の妨害が行われた。シマンテックによると、侵入を受けたシステムは既に削除され、関連の技術情報は米連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省に通報された。アジアの関係機関やサイバーセキュリティ会社も関連の技術情報を共有している。 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版によると、シマンテックは2013年から「Thrips」と呼ばれるハッカー・グループの追跡を続けており、今年1月に今回の行動を発見した。 ★参考情報★ ーーーーーーーーー ●中国人ハッカー攻撃17年に再び活発化、米専門会社が指摘 ●オーストラリア軍事情報ハッカーが窃取、中国製ソフト使用 ●中国ハッカーのドイツ企業攻撃相次ぐ、情報機関が警戒呼び掛け