対中制裁関税あす最終案公表　実施内容は米大統領が判断　中国は「実施すれば、これまでの交渉無効」

　米通商代表部によると、米トランプ政権は15日、対中制裁関税の最終案を公表する。政権は公表後、短期間内に実施するとしているが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、どの程度の規模実施されるかは不明で、トランプ大統領の決断によると報じた。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が14日伝えた。（写真は、東網のキャプチャー）

　トランプ政権は5月末、ロス商務長官が率いる代表団が訪中し貿易不均衡是正に向けた交渉を始める直前、総額500億ドル相当の中国商品に25％の制裁関税を科すと発表、15日に最終案を公表するとした。

　報道によると、中国政府は、制裁関税が実施されればすべての貿易交渉は無効になると警告し、これまでの合意内容を履行しない可能性を示している。

　しかし、アナリストや通商専門家からは、トランプ米大統領が、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談成功に対する中国の支援に感謝し、制裁関税の実施を保留するとみている。