中国軍は東シナ海より南シナ海を重大視していると解放軍報が示唆=日中関係改善で東シナ海は緊張緩和

 2018年5月11日戦10日付の中国軍機関紙・解放軍報は、中国空軍が東シナ海で警備パトロール、南シナ海で戦闘パトロールを行っていると報じた。専門家は、中国軍が南シナ海の情勢の緊張が東シナ海を上回るとして重視していることの表れと分析している。台湾・中央社が同日伝えた。(写真は、東網のキャプチャー)

 解放軍報によると中国空軍は9日、中高級指揮官を集めて戦略に関する研究会を開催。東部、中部戦区のの空軍指揮官が「東シナ海の警備パトロール、南シナ海の戦闘パトロール、西太平洋進出、台湾の周回パトロールの中で、戦争準備作業をしっかり行う必要がある」などと述べた。

 香港の軍事評論家、宋忠平氏によると「戦闘パトロール」は戦争準備、「警備パトロール」は単なる警戒活動を示しており、中国軍は東シナ海の緊張が南シナ海ほどではないと明確に区別していることが分かる。
 宋氏は「中国と日本の関係が改善、台湾とは一触即発ではないため、警備パトロールで対応している。南シナ海は周辺国や米海軍に対処する必要があり、解放軍はかなり緊張している」と述べた。
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