全人代20日まで開催、国家主席終身留任に道開く憲法改正に焦点

2018 年3月5日renda 第13期全国人民代表大会(全人代=国会)第1回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕した。国家主席の任期を撤廃し、習近平氏の終身留任を可能にする憲法改正が最大の焦点となる。台湾・中央社が伝えた。(写真は星島日報のキャプチャー)

 4日発表された議事日程だと、第1回会議の議題は10件。政府活動報告、会計検査報告、予算報告、検察活動報告など6件は例年通り。憲法改正案、監察法案、国務院(中央政府)機構改革案など4件は今回の会議で追加された。

 第1回会議は20日閉幕の見通しで、例年より数日長い。国家主席や首相など政府要職の交代の選挙が行われるほか、憲法改正が行われるため。憲法改正案は11日に採決が行われた後、人民大会堂で関連の記者会見が行われる。

 国家主席の任期撤廃は、中国で過去数十年続いた独裁回避の努力が無になる可能性がある。米ブルッキングズ研究所の李成研究員は「鄧小平氏は、指導者の終身制を撤廃し権力移譲を制度化したが、この制度が否定されようとしている」と指摘した。

 一方で別の専門家は、習近平氏は鄧小平ら中国共産党の元老ほど人気がなく、失策があれば野心を断たれる恐れがあるとみている。
 
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