南シナ海と台湾で米中激突の恐れ、米CSISがリポート 

2018 年2月23日taiwan 米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)はこのほど、米国が直面する恐れがある18種類の突発事態を列挙したリポートを発表した。多くが中国と関係し、発生する可能性が最も高いのは台湾と南シナ海での衝突だと指摘している。香港のニュースサイト東網が22日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

台湾侵攻への反撃、米国は諦める

 リポートによると、中国軍は台湾が独立宣言する直前に武力攻撃を発動。太平洋の米軍への攻撃は避けるが、台湾周辺に介入阻止の防衛ラインを構築する。まもなく周辺の米国の同盟国が中立を宣言し、米国が反撃をあきらめることが予想される。

 リポートは、中国が台湾への武力侵攻に先立ち、米政府指導者の暗殺を行う可能性も指摘。中国潜水艦が、米西海岸の軍事施設を巡航ミサイルで攻撃する可能性もあるとした。中国のハッカーが、先に米政府人事管理局(OPM)から窃取した個人資料を使い、サイバー攻撃を仕掛ける恐れもあると警告している。

米国はベトナムを守りきれない

 リポートによると、南シナ海では、中国がベトナムの海、空軍基地を攻撃する恐れがある。米国はベトナムへの効果的な支援ができず、南シナ海での地位が削がれることになる。

 18種類の突発事態にはこのほか、北朝鮮による日本への核攻撃、米中衝突時のパナマの中立宣言、ロシアのバルト3国侵攻を挙げた。

★参考情報★
※CSISはしばしば、厳しい対中認識を示しています。
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