中国が友好国通じ欧州政策に影響、独研究機関が報告書

2018 年2月6日ドイチェ ドイツの有力誌・シュピーゲルによると、ドイツの研究機関、メルカトル中国研究所(MERICS)がこのほど、中国がギリシャなど友好国を通じて欧州連合(EU)の政策影響を与えているとして警戒を呼び掛ける報告書をまとめた。台湾・中央社などが5日伝えた。(写真は、ドイチェベレのキャプチャー)

 報告書によると、中国はギリシャやハンガリーなど中国の資金を求める国を通じ欧州に浸透。ロシアがフェイクニュースを通じEU世論に影響を与えようと試み、世論の注目を集めているのに対し、中国のやり方は目立たず、密かに影響力を及ぼしている。 MERICSのクリスティン・シー・クッファー研究員は「中国のやり方はロシアより巧みであり、真剣に対応する必要がある」と指摘した。

 報告書によると、ギリシャなどは中国の資金に頼るだけでなく、その政治・経済モデルを擁護し始めた。2017年3月、EUが中国の人権派弁護士への弾圧を非難する共同書簡を出そうとした際はハンガリーが署名を拒否。17年6月、EUが国連人権委員会で中国の人権状況に対し共同声明を出そうとした際は、ギリシャが阻止した。

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