ICPO前総裁に懲役13年6月 政敵排除の見方も

2020年1月21日腐 中国のニュースサイトの中国新聞網によると、天津市第一中級人民法院(裁判所)は21日、収賄罪に問われた元中国公安省次官で、国際刑事警察機構(ICPO)の前総裁の孟宏偉被告(66)に懲役13年6月と罰金200万元(約3200万円)の実刑判決を言い渡した。孟被は上訴しないという。(写真はVOAのキャプチャー)

 判決によると孟被告は2005年から17年、公安省次官や中国海警局長の在任中、職務上の権限を利用して、企業・団体と個人に企業経営や職場での昇進などの便宜を図り、見返りに1446万元(約2億3000万円)を受け取った。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、孟被告への実刑判決が、汚職取り締まりに名を借りた政敵の排除で、習近平政権のもとでの中国司法の暗黒面を象徴しているとの見方を伝えた。
 孟被告は2016年、任期4年のICPO総裁に就任したが、18年9月にICPO本部がある仏リヨンから失跡した。

 チャイナウォッチャーの多くは、孟被告が失脚したのは、、中国共産党内で司法、治安、情報などを司る政法部門の責任者だった周永康氏の配下だったためとみている。周氏は習近平国家主席の政敵で、習氏が2012年に政権掌握後、汚職で逮捕され無期懲役の判決を受けた。

★参考情報★

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