
人民武装部は中国軍が直接管理する組織で、部員は小銃など軽火器で武装する。上海城投集団で9月28日に行われた同部の結成式には、中国軍の将校4人が出席した。
江蘇省宜興市在住の評論家は「上海城投集団は不動産開発の担い手で、巨額の債務を抱えている」と指摘。同社への人民武装部の設置は、抗議活動などに備えた治安強化が第一の目的。退役軍人の再就職問題の解決も、設立の第二の目的だと述べた。
人民武装部は、中華人民共和国建国直後の1950年6月、中央政府内に初めて発足。1958年から各地の政府や企業で設立が進んだ。1990年代以降は、経済建設が国家の中心となるにつれ、存在感が希薄となっていた。
別の評論家は、最近相次ぐ人民武装部の設置は、対外戦争でなく、国内の忠誠でない人々に向けたものと指摘。ネット民からも、民衆の抗議活動の増加に対抗するためとの見方が出ている。
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◇出典

中国多地国企成立人民武装部 解放军直接管理
上海城投集团近期成立了由解放军上海警备区直接管理的人民武装部(简称:人武部),此前武汉农业集团成立了人民武装部,惠州多家国企以及蒙牛集团成立人民武装部。有评论认为,最近几个月,二十多家国企相继成立人武部,表明当局为应对随时可能发生的群体事件...