先端半導体の製造装置輸出規制 経済産業省が省令改正 

 経済産業省は23日、外為法に基づく「貨物等省令」の改正を公布し、先端半導体の製造に必要な洗浄やデポジション(成膜)の装置など23品目を新たな輸出管理の対象として追加した。規制対象として特定国・地域は指定していないが、友好国を除いて個別の許可が必要となり、中国への輸出は事実上困難となる。7月23日から施行する。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、経産省の省令改正は、米国の半導体製造装置の対中輸出規制に歩調を合わせるもの。

 英フィナンシャル・タイムズは、中国の半導体業界が改正省令を検討したことろ、日本の輸出規制が中国に与える「殺傷力」は、米国よりもさらに大きいことが分かったと報じた。中国の半導体製造会社の幹部は「日本の輸出規制は、米国の昨年の制裁よりも、中国に与える不安は大きい」と述べた。

 半導体製造装置のうちステッパー(露光装置)を製造できるのは世界でオランダのASML、キャノン、ニコンの3社のみ。シェアはそれぞれ82%、10%、8%。深紫外線(DUV)露光装置では日本の2社のシェアはASMLを上回る。日本が23品目の輸出を止めると、中国半導体製造業全体が消滅する恐れすらあるという。

◇出典

https://www.meti.go.jp/policy/anpo/law_document/shourei/20230523_gaiyo.pdf

https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/junshiwaijiao/hcm-05242023085515.html

先端半導体の製造装置輸出規制 経済産業省が省令改正 

 経済産業省は23日、外為法に基づく「貨物等省令」の改正を公布し、先端半導体の製造に必要な洗浄やデポジション(成膜)の装置など23品目を新たな輸出管理の対象として追加した。規制対象として特定国・地域は指定していないが、友好国を除いて個別の許可が必要となり、中国への輸出は事実上困難となる。7月23日から施行する。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、経産省の省令改正は、米国の半導体製造装置の対中輸出規制に歩調を合わせるもの。

 英フィナンシャル・タイムズは、中国の半導体業界が改正省令を検討したことろ、日本の輸出規制が中国に与える「殺傷力」は、米国よりもさらに大きいことが分かったと報じた。中国の半導体製造会社の幹部は「日本の輸出規制は、米国の昨年の制裁よりも、中国に与える不安は大きい」と述べた。

 半導体製造装置のうちステッパー(露光装置)を製造できるのは世界でオランダのASML、キャノン、ニコンの3社のみ。シェアはそれぞれ82%、10%、8%。深紫外線(DUV)露光装置では日本の2社のシェアはASMLを上回る。日本が23品目の輸出を止めると、中国半導体製造業全体が消滅する恐れすらあるという。

◇出典

https://www.meti.go.jp/policy/anpo/law_document/shourei/20230523_gaiyo.pdf

https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/junshiwaijiao/hcm-05242023085515.html
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