精神病院の内幕暴露の女性、再び強制入院 内外で注目

2024年12月24日告訴 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)などによると、中国の精神病院の内幕を暴露して注目を集めた、江西省南昌市の女性、李宜行さんが、警察官多数が自宅に乱入してきたと告げた後、行方不明となった。南昌市当局は22日、女性が強迫性障害などで精神病院に入院したと発表し内外の注目を集めている。(写真はRFAのサイト)

 中国では精神病院が、本来の病気の治療のほか、警察の治安維持や特定人物の行動制限の道具になっていると見られている。刑事施設でない場所での取り調べ「居住監視」とともに、長らく内外から疑問視されている。

 女性は2022年4月、補助警察官から性犯罪被害を受けたと訴えた後、南昌市の精神病院へ入院を強制された。退院後、SNS(交流サイト)で、精神病院に警察と口論した住民ら当局ともめ事を起こした人々が入院させられ、暴行や服薬を強制されていることなどを暴露し、社会に衝撃を与えた。投稿内容はまもなく削除された。

 女性は14日、南昌市西湖区公安局の警察官十数人が自宅に乱入。女性が門に設置していた防犯カメラを破壊した上、内部のメモリーカードを勝手に持ち去った。女性はネットで助けを求めた後、行方不明となった。

 南昌市公安局西湖分所は22日、女性がネット上で警察に対する侮辱を行った後、警察とやり取りがあったことを説明した上、北京安定病院による強迫性障害や人格障害の診断に基づき、22日から強制入院となったと発表した。

◇出典

https://www.rfa.org/mandarin/zhengzhi/renquan/2024/12/23/psychiatrichospital-forced-hospital/

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