中国人民銀行元副行長に収賄罪で猶予付き死刑判決

2024年10月11日銀 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、湖北省中級人民法院(裁判所)は10日、収賄罪で、元中国人民銀行(中央銀行)副行長(副総裁)の範一飛被告に2年間の執行猶予付きの死刑を判決を言い渡した。期限後は無期懲役に減刑されるが仮釈放はない。(写真はRFAのサイト)

 判決によれば範被告は1993年~2022年、中国建設銀行や上海銀行などの幹部在勤中、職務上の権限を利用して企業への融資などに便宜を図った見返りに、3億8600万元(約81億円)を受け取っていた。

 裁判所は「範被告の収賄額は巨額で、社会に与えた悪影響は極めて大きい」として極刑を言い渡した。一方で、範被告が真実を供述したことは反省していること、わいろの金銭を返したことを考慮し執行を見合わせるとした。

 習近平国家主席は、金融界の腐敗取り締まりに力を入れており、範元副行長の摘発はその象徴と見られている。これまでに国有大手銀行の中国銀行の劉連舸元董事長、保険最大手の中国人寿保険の王浜元董事長、金融グループの中国光大集団の唐双寧元董事長らが摘発を受けた。

 また、習政権の過去2年間の腐敗取り締まりで、昨年は45人、今年は10月までで46人の高官が取り調べを受けた。

◇出典

https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/renquanfazhi/tj-fan-yifei-sentencing-10102024144733.html

https://www.cna.com.tw/news/acn/202410100262.aspx

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