中国外相、日本に冷静さ要望 深セン男児刺殺事件で

2024年9月25日深セン 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、中国の王毅外相が23日、米ニューヨークの国連本部で上川陽子外相が会談し、広東省深セン市の日本人学校の男子児童(10)が登校途中、男に刺殺された事件について、日本側に「冷静で理性的な対応」を求めた。(写真はVOAのサイト)

 一方で上川外相は、犯行の動機など関連の事実を明らかにした上、犯人を厳しく処罰するよう中国側に強く求めた。事件については、岸田文雄首相も中国政府に事件の詳しい説明と、中国在住の日本人の安全確保を要求した。

 中国外務省の24日の発表によると、王外相は上川外相に対し「事件を冷静かつ理性的に扱い、政治問題化を避けるべきだ」と述べた。外国人の安全についても「これまで同様、法に基づき保障する」と語った。

 上川外相は、男児の刺殺事件は、日中交流にとり大きな打撃となる恐れがあると私的。日中対立を煽るようなSNS(交流サイト)などの事実無根の悪意ある反日の書き込みを取り締まるよう求めた。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、日中外相会談では、東京電力福島第1原子力発電所の処理水問題も取り上げられ、上川外相は、中国も傘下する国際原子力機関(IAEA)の監視体制のもとでサンプルの検査などを実施していると説明。中国側に日本産水産品の輸入再開を促した。

◇出典

https://www.voachinese.com/a/china-japan-foreign-ministers-discussed-on-boy-s-fatal-stabbing-20240924/7795960.html

https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/jz4-japan-s-foreign-minister-may-meet-wang-yi-at-unga-09222024143301.html

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