重慶で大雨による土砂災害と水害　6人死亡

中国メディアの紅星新聞によると、重慶市テン（執の下に土）江県政府は、県内で起きた洪水で、11日午後1時50分までに6人が死亡したと発表した。同政府によれば、うち4人は土砂災害、2人は水害で死亡した。

　国営新華社通信によれば、テン江県の澄渓鎮、裴興鎮など14の郷鎮（町村）で大雨による災害で6985人が被災した。同県の杠家鎮竜泉村では山崩れで民家が倒壊して3人が死亡。黄砂鎮でも山崩れで1人が死亡した。他の2人は水死だった。

　重慶市水文観測本部によると、10日午前8時からの24時間に重慶市の最部分の地域で激しい雨が降った。うち長寿、豊都、テン江など５区・県で特に雨量が多かった。

　テン江県の澄渓鎮の女性住民は「11日の朝に起きると自宅前の道が冠水していた。水は首の高さまであり、あやうく逃げられなくなるところだった」と語った。

　澄渓鎮のスーパーマーケットの店主によれば、10日朝の時点で水は2メートルの深さがあった。同鎮では10日夜、住民約5000人が避難した。

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