米、中国の銀行へ制裁検討 経済面でロシア支援

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは23日、ウクライナ戦争を続けるロシアに対する中国の支援をやめさせるため、米政府が中国の一部銀行に対する制裁を検討していると報じた。米政府は、中国の銀行が融資などにより、ロシアの軍需品生産を助けていることを憂慮している。

 24日から訪中するブリンケン米国務長官が、中国の銀行への制裁の可能性を外交カードとして使い、対ロ支援をしないよう中国をけん制するとみられる。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、一部の中国資本の銀行は、ロシア企業の輸出で中心的な役割を果たしており、決済や貿易金融などを行っている。

 米政府関係者は「中国政府に対ロ輸出を止めるよう外交的な手段で説得できない場合、中国の銀行への制裁も選択肢の一つとなる」と述べた。

 一方で別の米政府関係者は「短期的には、中国資本の銀行を制裁する計画はない。米政府は、外交的手段で解決することを望んでいる」と話した。

 WSJなどの報道について、中国外務省の汪文斌副報道局長は23日、記者会見で「中国がロシアを含む各国と行っている正常な経済貿易交流の権利に、干渉することは受け入れなれない」などと語った。

◇出典

https://www.wsj.com/politics/national-security/u-s-takes-aim-at-chinese-banks-aiding-russia-war-effort-fcf76dcc?page=1

https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/jw3-04232024140341.html

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