銀行と証券会社で大幅賃金引き下げ 最大40%も

 中国経済の低迷のため、銀行と証券会社が賃金の引き下げを始めた。2023年、銀行の管理職は平均13%、最大40%も引き下げられた。証券業界でも、トップの中国国際金融(中金)も平均賃金が1年間で12万元(250万円)近く縮小した。台湾の中央通信社が、中国メディアの情報として伝えた。
 
 2023年、中国の主要商業銀行13行の賃金は計8697億7000万元。前年比伸び幅は2.3%で、22年の5.9%を大幅に下回った。1人当たり平均は38万3000元で、トップは招商銀行の57万4000元。月額は4万8000元で前年比1.6%増だった。 

 銀行の管理職は平均13%の引き下げで、平安銀行は下げ幅が40%を超えた。招商銀行や民生銀行など大手行でも30%を超える引き下げとなった。重慶銀行、郵儲銀行、中国工商銀行でも10%以上引き下げられた。

 証券各社も23年は、前年に続く減収減益となる中、かつての高賃金も過去のものとなった。中金は平均年収100万元の歴史は終わり、従業員の平均賃金は年額70万4000元となり、下げ幅で業界最大となった。
 証券会社22社の管理職の報酬は、23年は計5億6000万元で、年間10.6%減少した。

◇出典

https://www.cna.com.tw/news/acn/202404080138.aspx

◇参考情報

テレビ局前で男性10人が抗議活動=労使紛争か―浙江

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