ラジオ・フランス・アンテルナショナル（ＲＦＩ）によると、5日開幕した第14期全国人民代表大会（全人代、国会に相当）に提出された政府予算案によると、今年の中国の国防予算は前年比7.2％増の１兆6700億元（約35兆円）だった。李強首相は、国家主権を守るため、今年は訓練と戦争準備や実戦的訓練を強化するなどと述べた。（写真は星島日報のサイト）
国防予算の前年比伸び幅は、2023年と同じだったが、国内総生産（ＧＤＰ）の成長率目標の５％を上回る。ロイター通信によれば、李首相は今年の政府活動報告で、これまでと異なり台湾と「平和統一」に触れなかった。
台湾の中央通信社によると、シンガポール南洋理工大学・ラジャラトナム国際学院（RSIS）の李明江研究員によれば、中国経済が苦境に陥る中、国防予算を増やすのは台湾を意識しているため。今後10年内、万一台湾と開戦した場合、戦争に勝てるだけの軍事力を持とうとしている。
中国の国防予算は、習近平氏が国家主席と中央軍事委員会主席に就任した2013年の7200億元から１兆6700億元に急増した。
◇出典
https://www.rfi.fr/cn/%E4%B8%AD%E5%9B%BD/20240305-%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%9B%BD%E9%98%B2%E5%A2%9E7-2-%E6%9D%8E%E5%BC%BA-%E6%8E%A8%E8%BF%9B%E5%86%9B%E4%BA%8B%E6%96%97%E4%BA%89%E5%87%86%E5%A4%87
https://www.cna.com.tw/news/acn/202403050382.aspx
◇参考情報