村民の宴会、地元政府が食塩まき破壊 ネットに批判の声

2024年2月2日酒席 中国・貴州省畢節市威寧県で、村民が子どもの誕生1カ月を祝う宴会を開いたところ、地元政府の一団が押し掛け、料理に食塩を振りまいて破壊する騒ぎが起きた。住民の風俗習慣の改善のため、あまりに頻繁な宴会をやめさせようとする政府の政策の一環だが、粗暴なやり方にネット上では批判の声が挙がっている。台湾の中央通信社が中国メディアの情報として伝えた。(写真は自由時報のサイト)

 SNS(交流サイト)の投稿映像によると、首に身分証を掛けた地元政府の一団がレストランに押し掛け、手に持った袋入りの食塩を卓上の料理一つ一つに振りかけた。調理室にも入り込み、調理中の料理にかけた。ネット上には大量の食品を食べられなくする行為に、怒りの声が数多く書き込まれた。

 別の投稿映像では、地元政府の係員が、宴席にいた中国共産党員3人に規律違反による処罰を告知。主催者には、集めた祝儀を参加者に返還するよう命じる場面が映っていた。

 畢節市では、金集めなどを目的に様々な名目の宴会が頻繁に開かれ、これまで長年にわたり取り締まりが繰り返されてきた。威寧県もこのほど、一般的な冠婚葬祭の酒席を除き各種の宴会を一律に禁止した。
 しかし、世論の強い反発を受けて、威寧県政府は1月31日、宴会の主催者との意思疎通が不十分で、食物に塩を入れる「不適切な行為」があったとのコメントを発表。地元政府の幹部が同日、村民に謝罪したことを明らかにした。

◇出典
 
https://www.cna.com.tw/news/acn/202402010312.aspx

https://news.ltn.com.tw/news/world/breakingnews/4569876
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