
今回の演習には両国の通常動力潜水艦も参加。ロシア側は大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」を中心にキロ級潜水艦を投入し、中国側は山東青島を母港とする039G型潜水艦が参加するとみられる。潜水艦救難艦「西湖」の派遣もこの動きを裏付ける。
日本の防衛省は7月下旬、演習前に中国艦艇が対馬海峡を経由して日本海へ進入したことを確認しており、ロシアの対潜哨戒機IL38が日本海上空を旋回したことも公表している。
「海上連合」シリーズは10年以上続く中ロの恒例行事で、両国首脳の戦略的合意を具体化するものと位置づけられている。ロシア側は「中国海軍が世界反ファシズム戦争勝利80周年の節目に到着したことは特別な意味を持つ」と歓迎。中国側も「国際的な公平と正義を守り、地域の平和と安定を維持する実践だ」と強調した。
演習はまず共同計画策定や専門協議、文化交流などを通じて相互理解と信頼を深め、その後の海上実動訓練につなげる。終了後は両国の一部艦艇が太平洋に進出し、第6回となる合同巡航を実施する予定だ。これは米国やカナダなどの警戒監視を受ける可能性が高いとされる。中国国防省は、今回の演習と巡航はいずれも年次協力計画に基づくものであり、特定の第三国を対象としたものではないと説明している。
◇出典
https://udn.com/news/story/7331/8910841?from=udn-catelistnews_ch2
https://www.storm.mg/article/11056764