
河北省西部山間部の阜平県では25日から26日にかけて記録的豪雨となり、26日午後6時時点で2人が死亡、2人が行方不明、4万6235人が被災した。北京市に近い河北省易県では1日で年間雨量に迫る雨が降り市街地が浸水した。
山西省でも23日以降、北部・中部で豪雨により複数の河川が増水し、27日午前5時8分には天鎮県で12人を乗せた中型バスが豪雨に巻き込まれて行方不明となった。
故発生後、山西省委員会と省政府が直ちに作業チームを派遣し、大同市も対策本部を設置。計700人以上が救助に動員され、ヘリコプター2機、無人機8機、ゴムボート6隻が投入された。27日午後1時43分には現場下流で1人の遺体が見つかり、行方不明者の1人と確認された。残る行方不明者の捜索は現在も続いている。
北京市では密雲ダムの流入量が毎秒6550立方メートルと過去最高を記録し、27日午後3時に放流を開始した。1960年の完成以来、放流は数えるほどしかないという。その後も雨は収まらず、27日6時から28日7時にかけて北京市平均35.7ミリ、市区平均25.3ミリの降雨を観測。最大降水量は密雲干峪溝で326.2ミリ、同時間帯の1時間降水量も62.5ミリを記録した。
雨量基準では24時間で250.0ミリ以上が特大豪雨、25.0~49.9ミリが大雨とされる。今回、密雲区は再び特大豪雨に見舞われ、市区平均も大雨に達した。北京市気象台は28日夜も西部・北部の一部で豪雨となると予測し、交通安全と山間部での地質災害に警戒を呼びかけている。
◇出典
https://www.bjnews.com.cn/detail/1753665406129221.html
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1838811722979715628&wfr=spider&for=pc
https://www.cna.com.tw/news/acn/202507270172.aspx
https://www.cna.com.tw/news/acn/202507270127.aspx