
公式発表はないが、中国メディアの瀟湘晨報によると、現地の警察は、南方航空吉林支社の職員(31)が、同僚の52歳と47歳の男性を刃物で襲った後、飛び降りて死亡したと発表。事件の詳しい状況を調べているとした。
X(旧ツイッター)のアカウント「李先生はあなたの先生ではない」によると、機長は労働組合の責任者と管理職各1人を刺した後に投身自殺した。機長は最高等級のC級の機長だったが、航空機を減速するための「スポイラー」」をあらかじめ設置しなかったことを問題視され、降格検査を受けていた。
「李先生はあなたの先生ではない」によれば、同業のパイロットが相次ぎコメントし「二級のインシデントで人をここまで追い詰めるとは」、「中国の民航界に根強い高圧体質と小さなミスにも重罰を科する体質を露呈した」などと指摘した。
一方で「危うく東方航空5735便の再来になるところだった」、「無関係な乗客を巻き込まなかったのは本当の英雄」との書き込みがあった。
中国では2022年3月21日、東方航空のMU5735便ボーイング737-800型機が、雲南省昆明から広東省広州へ向かう途中、巡航高度8900メートルから急激に降下し、約3分後に広西チワン族自治区藤県の山中に墜落。乗客123人、乗員9人全員が死亡した。
東方航空の事故調査について、中国民用航空局はこれまでに3回、進捗(しんちょく)状況を公表したが、今年に入ってからは新たな報告はない。民間では「乗組員の自殺行為が原因」とのうわさが流れている。
◇出典
https://news.hsw.cn/system/2025/0703/1854964.shtml
https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/news/20250703/bkn-20250703000045494-0703_00822_001.html
https://www.cna.com.tw/news/acn/202507020338.aspx