中国各地で大雨 湖南では水害で40万人被災

25年6月23日2 中国各地で6月21日から22日にかけて、激しい気象現象に見舞われた。南部では大雨が7省・自治区を襲い、北部では各地で記録的な高温となった。南部では湖南省を中心に広西、雲南、貴州、江蘇、安徽、湖北などで豪雨が続き、湖南省では40万人以上が被災。湖南省の湘西土家族苗族自治州龍山県では市街地が冠水。珠江と長江流域では計27本の河川で水位が警戒ラインを超えた。台湾の中時新聞網が伝えた。

 猛統河(雲南)では1979年以来、盤陽河(広西)では2005年以降で最大の洪水が発生。江蘇の中部から南部にかけての里下河地域でも8地点で水位超過が確認された。

 広東省肇慶市懷集県では道路126.9キロが寸断されたが、応急復旧が進んでいる。中国水利省は浙江、安徽、湖北、湖南、広西、貴州の6省・自治区に対し、洪水防御の「4級緊急対応態勢」を継続し、湖北・湖南・広西に支援チームを派遣して対応に当たらせている。

 中国北部では22日午後2時、北京市懐柔区湯河口で41.8度を観測し、国内最高気温を更新。南郊観象台では40.3度、天津市中心部で41.2度、西青区で40.6度を記録し、いずれも観測史上最高となった。中央気象台は暴雨と高温の両方で警報を発令し、河北南部、山東北部、新疆南疆盆地東部などでも40度を超える高温が報告された。

 華南は洪水被害の拡大、華北は熱中症リスクの高まりが懸念されている。当局は引き続き厳重な警戒を呼びかけている。

タイトルとURLをコピーしました