洪水の地方都市で略奪被害 菓子や現金奪われる 広東

 25年6月20日略奪。広東省肇慶市懐集県を流れる綏江流域で18日に「百年に一度」の水害が発生からまもなく、地元の菓子店「趙一鳴零食」懐集城北店が略奪被害を受け、店舗2階で浸水被害を受けていない在庫品やレジの現金数千元までもが奪われたことが19日までに分かった。北米の中国語ニュースサイト、世界新聞網などが伝えた。

 水害により19の郷鎮で18万3000人が被災し、直接経済損失は4125万7100元(約8億3400万円)に上った。菓子店には水が退いた直後から、大勢の市民が店に押しかけて商品を持ち去り、止めに入った店員に暴力を振るう者もいた。 犯行はSNSで拡散され、「大勢なら罪に問われない」との言い訳が飛び交った。懐集県では停電が26時間続き、被災者への支援物資の配布も遅れており、県内の社会秩序が大きく乱れた。

 この山間の地方都市は、戸籍人口110万人を抱えるが、域内総生産(GDP)は肇慶市内でも最下位。若年層の43%が外に流出し、残る住民の平均年齢は51.6歳。人口構造の脆弱さは、災害時の地域動員力を著しく低下させた。加えて、地下管網の老朽化で市街地の40%が冠水し、十分な電力供給も確保できなかった。

 農産物流通の要である道路や集荷施設が冠水・停電で機能停止し、収穫した作物の出荷や保存が不可能となったことで、3万2000戸の農家が深刻な経済的打撃を受けた。略奪を受けた菓子店から800メートル離れた災害救援物資配布所は、ボランティア不足で秩序を保てない状態となった。

◇出典

https://www.worldjournal.com/wj/story/121474/8819375?from=wj_maintab_cate

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1835412767726211793&wfr=spider&for=pc
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