中国、空母3隻時代へ 「福建」近く就役か

25年6月13日空母 中国が「三空母時代」へと突入しようとしている。中国初の電磁カタパルト式空母「福建」が2022年の進水から3年を経て、就役に向けたカウントダウン段階に入った。2024年5月に初の海上試験を実施して以降、動力系統や電力供給など6つの中核技術を対象に計8回の試験を実施し、安定性が確認された。中国中央テレビは「3空母時代の到来」を特集し、福建の就役が近いとの見方を示した。台湾メディアの聯合報などが伝えた。

 専門家は、3隻体制によって常に1隻を洋上に展開し、残りを整備や待機に回すことで即応体制を確保できると指摘。複数の海域で同時に空母を展開可能となり、海洋権益の維持やシーレーン防衛における戦略的柔軟性が飛躍的に向上するとみている。

 福建の就役は、近海防衛型から遠洋展開型への空母運用転換を意味し、中国の軍事戦略と西太平洋の安全保障環境に大きな影響を与えるとみられる。

 福建はステルス戦闘機「殲35」や早期警戒機の発艦能力にも優れ、台湾東方300キロ圏に空中監視網を広げることで、「台湾独立」勢力への牽制と外部勢力の介入遮断が可能になるとされる。

 中国の空母は、旧ソ連製を改修した遼寧、国産1号とされる山東、そして今回の福建の3隻で構成される。福建は中国が独自設計・建造した初のカタパルト型空母で、水平な飛行甲板と電磁カタパルト、阻止装置を備え、満載排水量は8万トンを超える。世界で「通常動力+電磁カタパルト」技術を保有するのは中国のみであり、中国の軍需工業の技術力が米国の原子力空母「フォード級」を上回るとの見方もある。

◇出典

https://udn.com/news/story/7331/8808024?from=udn-catelistnews_ch2

https://www.stheadline.com/realtime-china/3465043/%E6%9C%8D%E5%BD%B9%E5%80%92%E6%95%B8%E7%A6%8F%E5%BB%BA%E8%89%A6%E4%B8%8B%E6%B0%B4%E4%B8%89%E5%91%A8%E5%B9%B4-%E5%AD%B8%E8%80%85%E7%9B%B4%E6%8E%A5%E5%A3%93%E7%B8%AE%E5%8F%B0%E8%BB%8D%E9%A0%90%E8%AD%A6%E6%99%82%E9%96%93
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