
ホワイトハウスのキャロライン・リービット報道官は2日、トランプ大統領が今週中に習近平と会話する可能性があると述べた。先月ジュネーブで行われた米中貿易高官協議での合意を受けて、両国首脳の対話によって緊張関係が緩和され、世界二大経済大国間での貿易協定成立が加速するとの期待が高まった。ただし、中国側はこの報道官の発言内容を確認していない。一方で米中の貿易摩擦は続いている。
中国は、トランプが4月2日に関税戦争を再開して以来の主要な標的となっており、中国からの輸入品には145%の関税が課された。中国も報復として対米輸入品に125%の関税を課している。5月には、両国が一時的に緊張を緩和することで合意したが、それ以前にトランプは他国に対する大多数の関税を7月9日まで延期していた。
米国政府は北京が約束を守らず、レアアースの輸出許可を承認しなかったことで、米産業が一部操業停止の危機にさらされていると非難した。
中国は米国がスイスで合意された貿易休戦を「深刻に違反した」と批判。通信設備・機器大手の華為技術(ファーウェイ)製のチップ使用に対して世界的な警告を出し、中国企業への半導体設計ソフトの販売を停止し、中国人留学生へのビザも取り消したと反発している。
中国の王毅外相は3日、米政府に対し「米中関係を正常な軌道に戻すための必要な条件を整えるよう」呼びかけたうえで、最近のワシントンの一連の「根拠なき否定的措置」が中国の正当な権益を損なっていると批判した。
◇出典
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