
家族は、病院に当初から毒へびによる咬傷の可能性を伝えていたのに応急処置が不十分で、さらに、転院先病院でも集中治療室(ICU)に入れず、一般病棟で処置されたことで、救命の機会を逃したと批判している三亜市衛生健康委員会が事案の調査に乗り出した。
女性は旅行で三亜市を訪れ、1日夜、ホテル付近の緑地帯を歩行中に足の指を不明な生物にかまれた。傷口には2つの点状のあとがあり、交際相手の男性は毒へびによる咬傷を疑った。女性にその後、吐き気やけいれんなどの症状が出たため、2人は三亜中心病院に自力で向かった。
同病院の医師は初診で「虫刺され」と判断し、生理食塩水を投与、採血検査を2回実施した。3時間後になってようやく毒へびの可能性を否定できないとしたが、「治療経験がない」として転院を勧めた。女性は午前4時半に三亜425病院へ転送されたが、すでに意識を失っており、午前7時20分に死亡が確認された。
遺族は、三亜中心病院は患者の訴えを軽視し、応急処置が不十分であったと主張。さらに、転院先の425病院もICUでなく一般病棟で処置したことで、救命が遅れたと批判している。
遺族の訴えで、三亜市衛生健康委員会が関係機関の対応の適否について調査を始めた。今後、調査結果に基づき、再発防止策を検討する。
海南省には27種の毒蛇が生息し、三亜では毒蛇による咬傷事故が過去にも複数報告されている。425病院にはこれまでに3000例を超えるヘビの咬傷の患者が搬送されており、地域医療における重要な対応拠点とされている。
専門家は、特に神経毒を持つ毒へびにかまれた場合、初期症状が軽微でも致命的な経過をたどる危険があり、救命の「黄金時間」は極めて短いと警告している。
温州市蛇類研究所の陳俊標氏は、「かまれたらまず写真を撮って記録し、毒を可能な限り排出し、血清を常備する医療機関に即時搬送するべきだ」と呼びかけている。
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