
同センターのアショク・クマール所長によれば、中国はパキスタンの防空レーダーとミサイル防衛システムの再構築を支援した。これにより、パキスタン側はインド軍の兵力移動や武器の配備をより早期に探知できるようになった。中国の関与は、インド側の軍事行動を封じる狙いがあったとみられる。
クマール所長は、4月22日にインド領カシミールで観光客26人が死亡した事件から、印パ間で武力衝突が発生するまでの15日間の間に、パキスタンがインドの特定地域を集中的に観測できるよう、衛星の調整を支援したと述べた。これにより、パキスタンは防空網を再配置し、インド空軍の動向をリアルタイムで把握できる体制を構築したという。
ニューデリー統合作戦センターは、国防相や陸海空軍の司令官が顧問を務めるシンクタンク。クマール所長は、中国が今回の衝突を自国兵器の実戦試験の場と見なしていたと指摘。インド軍の評価によれば、中国の防衛システムは平均以下の性能で、状況によっては「惨敗」とも言える結果だったという。
パキスタンのシャバズ・シャリフ首相は、印軍戦闘機6機を撃墜したと主張しているが、ブルームバーグによると、この情報は独立した裏付けが取れていない。インド政府も、自国戦力に関する損失の有無についてコメントしていない。
◇出典
https://def.ltn.com.tw/article/breakingnews/5047576