新型コロナまた感染拡大 5月下旬にピーク

25年5月20日コロナ 中国メディアによれば、中国で新型コロナウイルス流行が再び3月から始まって約3カ月続いている。首都医科大学附属北京佑安医院の感染科の李侗曾主任医師によると、ここ数年の傾向では、新型コロナの流行は半年から1年の周期でピークを迎えるとされ、今回の流行も5月下旬にピークを迎える見通しだという。

 中国疾病予防コントロールセンターのデータによると、4月以降、新型コロナの陽性率は顕著に上昇。3月31日~5月4日の監視期間中、全国の観測対象の病院で、外来・救急のインフルエンザ症状の陽性率は7.5%から16.2%に上がり、南部の省の方が北部より高かった。ただし、早期に陽性率が上昇した省では拡大傾向が鈍化している。

 李主任医師は、陽性率上昇の主因として、集団免疫の弱体化とウイルス変異による免疫逃避能力の強化を挙げた。今回の陽性率は、昨年のピーク値(21.1%)にはまだ達していない。同センターは4〜5月の感染の波は2024年夏を超えないと見ており、大規模な流行になる可能性は低いとしている。

 SNS上では「また陽性になった」と2本線の検査結果を投稿するユーザーが目立つ。複数の病院によれば、最近、新型コロナ感染の外来患者が増加しており、とくに小児科では肺炎や喉頭炎を起こすケースが目立つ。

 データによれば、外来・救急のインフルエンザ様症例の陽性率は7.5%から16.2%に、入院中の重症急性呼吸器感染症例では3.3%から6.3%に増加している。
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