各地の高速が「自動運転支援」自粛令 炎上事故受け

25年4月7日運転補助 中国IT機器大手、小米技術(シャオミ、北京市)傘下の電気自動車(EV)メーカー、小米汽車が製造する電動セダン「SU7」が中央分離帯に衝突して炎上し、女性3人が死亡した事故を受け、安徽や江蘇、浙江などの高速道路が相次いで、自動運転支援の使用自粛を求め話題となっている。台湾紙の聯合報が6日、中国各メディアの情報として伝えた。
(写真は事件を伝える聯合報のサイト)

 SU7の炎上死亡事故は3月29日に、安徽省銅陵市樅陽県の高速道路で発生した。車は事故直前、「ナビゲート・オン・オートパイロット(NoA)」を使用し、時速116キロで走っていた。安徽省当局は、高速道路の電光表示などで「自動運転支援を使用しないで」などと呼びかけている。

 炎上事故が起きた安徽省徳上高速池州区間の高速警察の担当者は「確かに関連する警告を出しており、自動運転の使用はなるべく避けるよう促している。安全が最優先だ」と述べた。また、安徽省池州市公安局の交通警察も「自動運転支援は使わないほうがよい」と話した。

 ネットの投稿によれば、江蘇省の高速道路では「自動運転はあくまで支援であり、高速運転に集中が必要」と電光表示が目撃されている。

 シャオミの創業者である雷軍氏は、4月1日に事故に関する声明を発表したのち、4月5日までSNSを更新していない。中国版TikTokの「抖音(ドウイン)」も3月30日を最後に更新が止まっており、6日間投稿がない。ネット上では「雷軍氏は無事か」などのコメントの投稿が相次いでいる。
タイトルとURLをコピーしました