賃金支払い求める労働者と警備員衝突 双方にけが

25年4月2日2 香港メディアの香港01によると、広西チワン族自治区融水ミャオ族自治県の高速道路橋「龍被底大橋」の建設工事現場で2024年10月10日、賃金支払いと求める労働者と警備員が衝突し、双方に複数の負傷者が出ていたことが分かった。労働者6人が騒乱行為の容疑で起訴され、3月7日初公判が行われた。(写真は事件を伝える香港01のサイト)

 ネットで拡散した映像には、盾を持った警備員と労働者が橋の上で対決する様子が写っている。双方の争いは押し合いや殴り合いに発展したが、工事中の橋には防護柵がなく、深い谷に転落する恐れがあるなど、極めて危険な状態だった。

 地元警察の発表によると、衝突で双方に複数の負傷者が出た。労働者側は12人が「騒乱行為」の容疑で拘束され、うち6人が起訴された。橋の建設を請け負った建設会社、中国一冶集団(湖北省武漢市)の警備員側には起訴された者はいなかった。

 衝突に関与した労働者の1人によれば、長期間にわたり賃金未払いが続いたため現場で抗議活動を行った。賃金は2024年8月以降支払われておらず工事は中断。労働者側の損失は計100万元(約2060万円)を超えた。この労働者は警備員に殴られてけがし、やむなく警察に通報したという。

 龍被底大橋は、中国広西チワン族自治区の融安県と安太鎮を結ぶ高速道路の一部。この高速道路は、同自治区柳州市の北西部と貴州省従江県結ぶ重要な交通路で、2024年12月30日に開通した。
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