湖南の川のタリウム汚染 セメント会社を汚染源と特定

 25年3月25日汚染湖南省チン(林におおざと)州市を流れる耒水の一部でタリウムの濃度に異常が検出された事件で、湖南省生態環境庁は25日、チン州市蘇仙区のセメント製造会社が汚染源であることを特定したと発表した。同庁によれば、この会社が古い生産ラインの焼成炉を撤去する際、残留していたタリウムを含む粉塵が雨水で洗い流され、排水溝を通じ川に流出したことが原因とみられる。台湾メディアの中時新聞網が伝えた。(写真は、事件を伝える中時新聞網のサイト)

 同庁によれば、耒水のチン州-耒陽区間で16日、タリウムの濃度が1リットル当たり0.13マイクログラムの異常値を記録した。中国の「地表水環境品質基準」における生活飲用水水源の基準値(1リットル当たり0.1マイクログラム)を上回っていた。 

 チン州市は緊急対策を実施した。汚染源の会社内の汚水を重金属処理ができる施設へ移して処理を行ったほか、敷地の防浸処理、緊急貯水池の設置、レンガでの堰堤(えんてい)構築、工場の主排水溝のコンクリート補強など汚染再発防止に向けた対策を進めた。

 当局のデータによると、3月16日以降、事故現場下流の各浄水場における水道供給水のタリウム濃度は、1リットル当たり0.1マイクログラム以内に収まっているという。

◇出典

https://www.chinatimes.com/realtimenews/20250325001114-260409?ctrack=pc_chinese_headl_p02&chdtv

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