水素入り風船密造で2人拘束　作業場で原料押収　北京

　中国メディアの新京報などによると、北京市海淀区の警察は9日、違法に水素ガス入り風船を製造・販売していたとして、危険作業罪の疑いで男2人を刑事拘留したと発表した。警察は、住宅団地内の自宅兼作業場を家宅捜索し、水素ガスボンベと化学原料26キログラムを押収した。　

　2人が作った水素ガス入りの風船は、町中の露店で子どもらに売られており、警察はいつでも爆発し得る「移動式爆弾」だとして注意を呼びかけている。

　朝陽区の警察はこのほど、管内の商業施設の入り口で水素風船を販売している者がいることを発見。捜査の結果、住宅団地内の自宅兼作業場を突き止め、家宅捜索して2人をその場で拘束。水素生成用の化学原料などを押収した。　

　警察によれば、男2人はインターネットで原料を購入。資格や安全対策なしで自宅で水素を混合・製造し、違法に水素風船を作成・販売していた。

　2人は無許可で危険物の製造を行ったことで、最高で1年以下の懲役か禁固、監視処分が科される可能性がある。